バッタは、日本のいたるところで見かける昆虫です。
日本人には馴染みの深いバッタですが、実は、食べられるうえに味もおいしいと知っていましたか?
バッタは日本でも昔から食べられている昆虫で、初めて昆虫食を試す方にもおすすめの、数ある昆虫食の中でも高い人気を誇っています。
しかし、食用バッタに興味があっても、味や食べ方などに疑問があると、なかなか食べる勇気が出ないかもしれません。
そこで本記事では、食用バッタの味や、おいしい食べ方など、食用バッタを食べる前に知っておきたい基本情報を解説していきます。
この記事を読めば、よりおいしく安心してバッタを食べられるようになります。
日本で昔から食べられていたバッタ
昆虫食では、コオロギやカブトムシなど、さまざまな種類が世界中で食べられています。
数ある昆虫食の中でも、日本で馴染みの深い昆虫といえば「バッタ」です。
日本では、多くの地域でバッタを食べる文化が根付いています。
特に長野県では、バッタアイスと呼ばれるソフトクリームもあるほどで、バッタが身近な食材として扱われています。
バッタの仲間であるイナゴを使った「イナゴの佃煮」も、日本ならではの料理です。
他の昆虫と比べると、食用バッタは、日本人にとって食べるのに抵抗が少ない虫といえるのではないでしょうか。
食用バッタの味や栄養価は?基本知識を紹介!
食用バッタをよりおいしく食べるために、食用バッタの味や栄養価、よく食べられるバッタの種類などを把握しておきましょう。
ここでは、食用バッタを食べる前に知っておきたい基本情報を解説していきます。
食用バッタとイナゴの違い
日本で昔から食べられてきた昆虫の1つに「イナゴ」があります。
イナゴを醤油や砂糖などで味付けした「イナゴの佃煮」は、日本ではおなじみの料理です。
日本ではイナゴがよく食べられているので、食用バッタと聞いても、抵抗を感じる方は少ないかもしれません。
しかし、食用バッタとイナゴに明確な違いはあるのでしょうか。
結論から述べると、イナゴとバッタに大きな違いはありません。
イナゴは「バッタ亜目イナゴ科」に属していて、バッタは「バッタ目バッタ科」に属しています。
つまり、イナゴはバッタの1種ということです。
日本では、田んぼに住んでいるのがイナゴ、草むらに住んでいるのがバッタと区別されることが多いようです。
ただし、共通点が多いバッタとイナゴですが、食用にすると味は違います。
イナゴと同じだと思ってバッタを食べると、その違いに驚くかもしれません。
本記事を読んで、バッタの味についても、今のうちにチェックしておきましょう。
よく食べられるバッタの種類
一口に「バッタ」といっても、バッタの種類はさまざまです。
食用バッタでは、どのような種類のバッタが食べられているのでしょうか。
食べられるバッタの種類は下記のとおりです。
- トノサマバッタ
- クルマバッタ
- オンブバッタ
- コバネイナゴ
- ハネナガイナゴ
- ツチイナゴ
バッタの1種であるイナゴも含めると、多くのバッタが食用にできます。
上記以外でも、世界で食べられているバッタは多くいるようです。
そもそもバッタは、しっかりと調理をすれば人体に悪影響が出ない虫なので、味を気にしなければ、ほとんどのバッタが食べられます。
ほとんどのバッタが食べられるので、味や食感の違いを種類ごとに見つけるのも面白いかもしれません。
食用バッタの気になる味
生物としてはイナゴと多くの共通点をもっているバッタですが、味はイナゴとの違いがあるともいわれています。
食用バッタの味として最も近いといわれているのが、カニやエビの味です。
香りは、ナッツのようだと例えられることもあります。
バッタはフライにして食べることが多いので、エビの尻尾のようなバリバリとした食感も楽しめるのが魅力です。
イナゴとバッタを比べると、イナゴのほうが甘みが強いという意見があります。
その見た目とは裏腹に、食用バッタは、幅広い人に好まれる味といえるでしょう。
食用バッタの栄養価は豊富?
食用バッタは、栄養価が豊富な昆虫です。
カルシウムやマグネシウム、必須アミノ酸やたんぱく質など、多くの栄養素が含まれています。
さらに低脂質で低炭水化物なので、健康目的での食用にもおすすめです。
昆虫食はすべての部位を余すところなく、1匹まるごと食べられるので、効率的に栄養摂取ができます。
味や食感だけではなく、栄養面でも安心して食べられるのが食用バッタの魅力といえるでしょう。
食用バッタのおいしい食べ方
食用バッタを食べるときは、おいしい食べ方も知っておくと、より楽しみの幅が広がります。
食用バッタの人気の調理方法をチェックしておきましょう。
素揚げで食べる
最もメジャーな食用バッタの食べ方は素揚げです。
油でバッタを揚げて、塩などのシンプルな調味料で味付けをします。
素揚げをすることで、バッタ本来の味わいと、バリバリとしたフライならではの食感を楽しめます。
通販サイトで売られている食用バッタも素揚げされたものが多く、そのまま食べることもできれば、料理のトッピングとして使うことも可能です。
天ぷらで食べる
衣をつけて、天ぷらで食べるのも食用バッタの調理方法として人気です。
衣の食感や香りが追加され、バッタの見た目も和らぐので、初めての方でも安心して食べられます。
天ぷらにすることで、エビフライのような味や食感に近づき、より食べやすくなります。
天ぷらにした食用バッタに、塩や天つゆなどの調味料をつけて、味の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
天ぷらにした食用バッタを、チーズフォンデュにつける食べ方もあります。
食用バッタの入手方法
日本では簡単に野生のバッタを捕まえられますが、安心しておいしいバッタを食べたいのであれば、昆虫食専門店からの購入か、専門料理店でバッタ料理を注文するのがおすすめです。
専門店での購入は、近くにある店舗を探すのも1つの手段ですが、昆虫食専門の通販サイトを利用すれば、簡単に食用バッタが手に入ります。
通販サイトから購入するときは、レビューや口コミもチェックして、信頼できるお店を選ぶようにしましょう。
クオリティの高いバッタ料理を食べてみたい方は、昆虫食専門の居酒屋やレストランの利用がおすすめです。
その道のプロが作ったおいしいバッタ料理が楽しめます。
お店によってバッタの料理方法は変わるので、複数のお店を回って、お気に入りのバッタ料理を探してみるのも面白いかもしれません。
バッタを食べるときの注意点
食用として人気の高いバッタですが、食べるときの注意点もあるので、今のうちにチェックしておきましょう。
注意点を確認しておけば、初めて食べるときも安心です。
アレルギーに注意
バッタに限らず、昆虫を食べるときはアレルギーに注意しなければなりません。
バッタを含め、昆虫食で特に気を付けたいアレルギーが「甲殻類アレルギー」です。
昆虫の体はカニやエビと同じような成分を多く含んでいるので、甲殻類アレルギーの方が昆虫を食べると、アレルギー症状が出てしまう恐れがあります。
バッタを食べるときも、アレルギーには注意しなければなりません。
甲殻類アレルギーの方は、昆虫を食べないようにしましょう。
加熱して食べる
日本では、公園や草むらなどのいたるところで見かけるバッタですが、野生のバッタを捕まえて生で食べるのはNGです。
昆虫は寄生虫や病原菌を持っている可能性が高いので、生で食べると人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
野生のバッタも下処理をすれば食べられますが、しっかりと加熱処理をおこなうことが大切です。
調理済みを購入すると安心
日本では、野生のバッタも下処理をおこなって火を通せば食べられますが、寄生虫や病原菌の危険性がないわけではありません。
バッタを食べてみたい方は、すでに調理済みの食用バッタを購入することをおすすめします。
食べるために育てられ、下処理もしっかりと行われた食用バッタであれば、食中毒などの危険性はありません。
病原菌や寄生虫の心配をすることなく、バッタの味や食感を楽しみましょう。
まとめ
食用バッタは、エビやカニのような味が特徴で、バリバリとした食感が楽しめる魅力的な昆虫です。
栄養も豊富なので、健康に気を遣っている方でも安心して食べられます。
気になる方は是非お試しください。