あなたは、「カブトムシって食べられるの?」と疑問に思っているのではないでしょうか。
カブトムシは飼育用だけではなく食用としても販売されていて、海外の一部の地域では好んで食べられている昆虫です。
日本でも食用カブトムシは入手可能で、専門店舗で購入できたり、昆虫食専門の料理店で注文できたりします。
本記事では、そんな食用カブトムシをよりおいしく食べるための基本情報を、分かりやすく解説していきます。
食用カブトムシに興味がある方は、気になる味やおいしい食べ方などを、今のうちにチェックしておきましょう。
食用カブトムシの歴史や文化
日本では食用として馴染みのないカブトムシですが、世界には、カブトムシを食用として扱う地域が多く存在します。
カブトムシが特に食べられている地域として、
- ラテンアメリカ
- カメルーン
- タイ
- ラオス
- ミャンマー
などが挙げられます。
農業生産が乏しく作物が十分に収穫できなかったり、海が近くになく魚が取れなかったりする地域では、昆虫食は重要な食材だったのです。
日本ではカブトムシを食べる文化は根付いていません。
しかし、近年は食用カブトムシの認知度も高まってきて、食用カブトムシを販売する店舗や、カブトムシ料理を提供するレストランが増えてきています。
そのため日本でも、食用カブトムシは気軽に試せる昆虫食となりました。
食用カブトムシはおいしい?味や栄養価を解説
食用カブトムシは、事前に味や栄養価などを知っておくと、安心して食べられます。
食用カブトムシを食べるときに多くの方が気になるポイントをチェックしておきましょう。
食用カブトムシの種類
世界で食べられているカブトムシの種類はさまざまです。
たとえば、ラテンアメリカでは「アクティオンゾウカブト」というビッグサイズのカブトムシが食べられていて、カメルーンでは「ケンタウルスオオカブト」という大きな角が特徴のカブトムシが食べられています。
日本で販売されている食用カブトムシは、東南アジアから輸入されたものが多く、その種類は「ヒメカブト」や「ゴホンヅノカブト」などです。
食用カブトムシを購入するときは、カブトムシの種類も確認しておくと、種類ごとの味や食感の違いが楽しめるかもしれません。
食用カブトムシの味は?
昆虫食は、エビやカニの味にたとえられる虫が多くいますが、カブトムシの味は一味違います。
食用カブトムシの味として多い意見が、土の味や、墨汁の香りという意見です。
単体では食材としての味わいが楽しみにくいので、レモンやシソなど、香りの強い付け合わせと一緒によく食べられます。
味わいは他の昆虫食と比べて素朴かもしれませんが、食感は外殻がバリボリとしていて、他にはない食べ応えが魅力です。
食用カブトムシは特に味の評価が分かれる昆虫なので、気になる方は実際にトライしてみてはいかがでしょうか。
食用カブトムシは栄養価が高い
味は賛否が分かれる食用カブトムシですが、栄養価は非常に高く、他の食材にも負けていません。
カブトムシに多く含まれている栄養素の1つが「たんぱく質」です。
昆虫も動物の1種なので、たんぱく質は多く含まれています。
他にも、必須アミノ酸や鉄分、ミネラルなど健康に必要な栄養が多く含まれているのがカブトムシの魅力です。
カブトムシは、牛や豚のように体の1つの部位を食べるわけではなく、内臓や殻、身まで丸ごと食べられます。
そのため、食用カブトムシの含んでいるすべての栄養を、1度で摂取することが可能です。
食用カブトムシをおいしく食べる方法
土の味や墨汁の香りが特徴的といわれる食用カブトムシですが、どのように食べるのが正解なのでしょうか。
ここでは、カブトムシのおいしい食べ方を紹介します。
素揚げで食べる
食用カブトムシの一般的な食べ方が、素揚げで食べることです。
下味をつけて素揚げで食べることで、カブトムシならではのバリボリとした食感を楽しめます。
素揚げであれば、カブトムシの見た目もそのままにできるので、カブトムシを食べている実感も得られるでしょう。
素揚げであれば、内部までしっかり火が通るので、内臓のドロッとした気持ち悪さを感じることもありません。
香りのつよい付け合わせを用意
土の味といわれる食用カブトムシは、単体で食べるよりも、レモンやシソなどの香りの強い付け合わせと一緒に食べるのがおすすめです。
カブトムシが爽やかな味となるので、よりおいしく食べられます。
昆虫専門の料理店でも、食用カブトムシは、レモンやシソなどの付け合わせが用意されています。
初めて食用カブトムシを食べる方も、事前に付け合わせを用意しておくと、安心ではないでしょうか。
固くて食べられない部位も
食用カブトムシは、丸ごとでも食べられますが、角や脚は特に固い部位なので注意が必要です。
角や脚が固すぎて食べられるか心配な方は、固い部分を残しても問題ありません。
特に、角部分は鋭利なので、無理して食べないようにしましょう。
口の中を傷つけてしまう恐れがあります。
ちなみに、食用カブトムシは、角部分を持つと箸やフォークが不要で、お尻の部分から簡単に食べやすくなります。
食用カブトムシの入手方法
カブトムシは、野生で捕まえて食べるのではなく、食用として販売されているカブトムシを購入するのがおすすめです。
食用カブトムシの主な入手方法は3つです。
- 通販サイトで購入
- 専門店舗で購入
- 専門料理店で食べる
上記のいずれかの方法を選びましょう。
特におすすめの方法は、通販サイトでの購入です。
昆虫食専門の通販サイトであれば、スマホやパソコンから簡単に食用カブトムシが購入できます。
値段やカブトムシの種類なども選べるので、自分の好きな食用カブトムシを入手可能です。
近くに昆虫食の専門店がある方は、店舗で購入しても良いでしょう。
その場で商品を選ぶことができ、疑問があればスタッフに質問もできます。
昆虫食専門の料理店も、食用カブトムシを食べたい方におすすめです。
プロによって調理された食用カブトムシが出てくるので、最もおいしい状態でカブトムシが食べられます。
目的に合わせて、自分に合った入手方法を選択しましょう。
カブトムシを食べるときの注意点
食用カブトムシに興味が出てきた方は、カブトムシを食べるときの注意点も把握しておきましょう。
注意点を理解することで、より安全に楽しく食用カブトムシにチャレンジできます。
アレルギーに注意
カブトムシを食べるときに特に気を付けたいのがアレルギーです。
カブトムシやサソリなど、昆虫食では「甲殻類アレルギー」の症状が出やすいといわれています。
なぜ甲殻類アレルギーがNGなのかというと、昆虫は、カニやエビと同じような物質を持っているためです。
甲殻類アレルギーを持っている方は、カブトムシを食べることで、蕁麻疹や呼吸困難などの症状が発生するかもしれません。
プレゼントやサプライズで食用カブトムシをあげるときも、渡す人に甲殻類アレルギーがないかを確認しておきましょう。
野生のカブトムシは食べないようにする
日本では、野生のカブトムシが簡単に採取できます。
しかし、野生のカブトムシを捕獲して食べるのは避けるようにしましょう。
カブトムシを食べるときは、適切な下処理をおこない、しっかりと加熱処理をしなければなりません。
適切な処理がされていないカブトムシを食べると、食中毒を起こしたり味がまずくなったりします。
安全においしくカブトムシを食べたいのであれば、食用として売られているカブトムシを選ぶようにしましょう。
生で食べると危険
カブトムシに限らず、昆虫は生で食べると人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
昆虫の体内には寄生虫や病原菌が潜んでいる可能性が高く、加熱処理を行わなければ、これらの危険性を排除することができません。
サバイバル番組などでは昆虫が生で食べられることもありますが、豊富な知識がないかぎり、昆虫を生で食べるのは避けましょう。
昆虫食を特別な思い出にするためにも、食べ方には気を付けることが大切です。
まとめ
カブトムシの食用は、普段とは違った特別な体験が味わえます。
食用カブトムシは栄養価も高いので、健康に気をつかっている方にもおすすめです。
気になる方はぜひ試してみてください。